訪問販売を考える その2

~悪質訪問販売企業~

前回の訪問販売を考える その1で特定商取引法のお話をしましたが、今回はそういった取り締まりも強くなっていくなかでどうして悪質な業者(オレオレ詐欺なども含む)が減っていかないのかについてお話したいと思います。

先に結論からお話します。「儲かる」からです。
反響営業や口コミでの集客ですとどうしても他社との価格比較にさらされてしまい、消費者的には結果的にお得な価格で購入することが可能ですが業者的には薄利多売をせざるを得ない状態になります。

私共の情報収集で集めた訪問販売業者の契約書などを市場価格と照らし合わせたところ、悪質な訪問販売業者は通常の約1.5~2倍の価格設定が多いです。

訪問販売では訪問したその日に契約をとることを目的にしていますので、価格比較をする暇もなく、
それをさせない為の即決営業とも言えますが、総じて訪問販売での価格は高いです。
その利率の高さが業者側からすると「おいしい」のです。
ですが、その高い利率を目指すが為に即決を迫り、その1でお話した不実告知などで不安を煽り、契約をとるような手法にいきつくのです。

訪問販売では訪問したその日に契約をとることを目的にしていますので、価格比較をする暇もなく、それをさせない為の即決営業とも言えますが、総じて訪問販売での価格は高いです。
その利率の高さが業者側からすると「おいしい」のです。ですが、その高い利率を目指すが為に即決を迫り、その1でお話した不実告知などで不安を煽り、契約をとるような手法にいきつくのです。

今ではスマートホンやパソコンの普及率も増えそんな即決営業や悪質な手口に騙されるひとはいないだろうと思われる方も多いのですが、消費者センターに寄せられる相談件数は年間100万件前後、1日あたり2700件ほどの被害相談が入っています。
金額が少額な為諦めてしまう方、騙されていることに気付いていない方、直接その業者に連絡をとり解約の手続きなどをされた方は消費者センターの件数にはカウントされていませんので、実際には2700件の数倍規模で被害があるのです。

消費者目線では被害件数ですが、悪質業者側からすると稼いだ件数という見方になります。
これだけ稼げるからこそなくならない業態なのだとわかります。

一般的な業者で
価格50万円 利率20%の商材として利益は10万円

同じ商材を悪質な業者は
価格100万円 利益60万円

となる訳です。

これが悪質な訪問販売企業がなくならない理由です。

次回はどういった方が騙されてしまうのか、効果のある対策・ない対策をお話しようと思います。