若年層向けの特殊犯罪・詐欺

若年層向けの特殊犯罪・詐欺


便利で普及率の高いスマートフォンですが、
犯罪ツールとして様々に悪用されていることをご存知でしょうか?
いままで詐欺というと、高齢層をターゲットにしたものが多く主流でした。
ですが、近年ではスマートフォンを使った若年層をターゲットにしたものが増加しています。
今回はそれらの手口をいくつか紹介したいと思います。

①ワンクリック詐欺


不明な宛先から送付されたメールに記載されたURLや、成人向けWEBサイト上の年齢認証ボタンなどをクリックすると
「登録ありがとうございます」などのメッセージが表示され、金銭の支払いを求められます。
メッセージが表示されるだけでなく、悪質なウイルスに感染してしまうことも。
金銭の要求に応じない場合は、勤務先・自宅・法的手続きをとるなどの脅しをかけられ、被害者の不安を煽ります。

②偽メッセージ詐欺


WEBサイトの画面上に突然「コンピューターウイルスを検出しました」や
「システムエラーが起きています」などの偽の警告メッセージを表示、
システムのアップデートやコンピュータウイルス除去などの名目で
不正アプリをインストールするよう誘導します。
また、個人情報を特定したかのような情報を表示し、被害者の不安を煽ります。
抜き取られた情報をもとにクレジットカードの不正利用や、別のトラブルへ発展する事が多いです。

③Wi-Fiを利用した詐欺


Wi-Fiスポットにアクセスしたスマートフォンの通信を解析して、そこから個人情報を抜き取る犯罪手口。
メールなどの情報だけでなく、ID・パスワード、クレジットカード情報までもが流出してしまうこともあります。
こうした「なりすましWi-Fiスポット」は非常に簡単に作れてしまうため、危険性が高いです。

④アプリ詐欺


アプリを通じて、金銭や個人情報を奪う悪質な手口です。
無料アプリとしてダウンロードしたはずが、指紋認証機能を悪用し強制的に課金されてしまったり、
指定のアプリをダウンロードすると課金アイテムや飲食店のクーポンがもらえるとうたい、登録者の個人情報を盗みます。
普段使っているアプリで詐欺被害にあってしまう可能性もあるため、注意が必要です。

○対策

①信用しない


「無料プレゼント」や「当選しました」などの甘い言葉を使い、誘導を行ってきます。
決して信用せず、メールやSNSのメッセージ、ネットの広告などに反応しないようにしましょう。

②個人情報の入力をしない


ネットでの個人情報入力は安易に行ってはいけません。
いつどこで流出・悪用されるかもわからないので、慎重に行動するようにしましょう。

③公式マーケット以外からアプリをインストールしない


Google PlayやApp Storなどの公式マーケット以外で配布されているアプリには気を付けましょう。
その他、評価が著しく低いアプリなども要注意です。
突然インストールを促すようなポップアップ画面が表示されても無視し、インストールしてはいけません。


今回紹介した詐欺や手口はほんの一部です。
今後、いまよりもっと巧妙で悪質な手口が増えるかもしれません。
自分には関係ないとは思わずに関心を持ち、日頃から注意を払うことが非常に大切になります。
それでも万が一被害に遭ってしまった場合ですが、様々な相談場所がありますので参考にしてみてください。