融資保証金詐欺について

~融資保証金詐欺~


「融資保証詐欺」「融資金詐欺」これらを聞いたことはありますか?
実際には融資(お金を貸す)をしないにもかかわらず、
無担保・保証人不要・誰でもOK など甘い文言で被害者を誘い騙します。
資金繰りに窮した個人や自営業者・中小企業者などが狙われやすい特殊詐欺の一種です。
今回は実際にあった事例も交えてご紹介したいと思います。

○手口


雑誌広告・ハガキやダイレクトメールを送りつけてきます。
受け取った被害者に対して、簡単に融資が受けられると思い込ませます。
被害者が融資の申込みをすると、融資するにあたり必要な金銭(主に保証金)を支払うよう要求してきます。


☆「融資額の○%にあたる○万円を保証金として支払って下さい」
☆「信用実績を作る必要があるので、先に○万円を振り込んで下さい」 など。


保証金だけではなく、その後も様々な名目で金銭を要求して何度も騙し取ってきます。
金銭を騙し取ったあと、音信不通になるのです。
どのような理由があっても、消費者金融が融資を行う前に
金銭を要求する事は絶対にありません!

○犯罪事例


①チラシをFAXで送ってきた消費者金融に申込み


会社経営をしている男性が、FAXでチラシを送ってきた消費者金融業者に融資の申し込みをしました。
後日、金融業者から「500万円まで融資できます」との連絡とともに「融資を実行するには融資の10%の保証料が必要になる」と言われ、男性は友人から借金をするなどして、指定された口座に50万円を送金した。
これで融資が受けられると思っていたが、また金融業者から「信用状況の確認のために50万円を一時的に振り込んでください。これは融資実行の際に一緒に返還されます」と電話がかかってきました。
男性は追加の50万円を用意する事ができなかったので、融資を受ける事を諦めて保証金の返還を依頼したが、その後連絡がとれなくなり50万円は返ってこなかった。


②ブラックリストからの削除手数料


「手数料を払えば、消費者金融のブラックリストからデータを削除することができる」という言葉で被害者を騙します。
言われた通り金銭を振り込んでしまってもリストからの削除されず、その後業者との連絡も付かなくなる。
金銭トラブルを抱えた人につけこみ、言葉巧みに狙ってきます。

○対策


ハガキやダイレクトメールの多くが嘘であるため、記載されているフリーダイヤル番号などには安易に電話をかけてはいけません。
電話をかけてしまったがために個人情報が抜かれ、違う詐欺に利用されてしまうこともあります。
かける際には電話帳などで確認をして、番号が本物であるかをしっかり確かめる事が大事です。
電話帳のほかには法務局等へ紹介する方法もあります。
低金利・保証人不要 などの甘い文言につられないように注意しましょう。

○もし、被害にあってしまったら…


まずは警察に相談を、その後振込先の金融機関に連絡をしましょう。
レターパック等の振込以外の方法で現金を郵送した場合は、その住所宛に返還を求める内容証明郵便を送りましょう。
残念ながら被害にあった後では、被害金額を取り戻すことはほぼ不可能です。
被害にあわないようしっかりと注意する事が、最善策となります

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☆その他相談先

・警察相談専用窓口
受付時間 AM8:30~PM17:30
電話番号 #9110

・国民生活センター 消費者ホットライン
受付時間 平日:AM10:00~PM12:00 PM13:00~PM16:00 土日祝:AM10:00~16:00
電話番号 188 または 03-3446-1623(平日のみ)

・金融サービス利用者相談室
受付時間 平日:AM10:00~PM17:00
電話番号 被害の相談:0570-016811 予防ガイド:0570-016812
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